ケイ・オプティコムは2010年9月1日から、クラウド時代のニーズに対応した法人向け次世代ネットワークサービス「イーサネットVPNワイド アドバンス」を全国エリアで開始する。
クラウド時代を迎えた現在は、情報資産をデータセンターに一括集中・集約するデータセントリック化などが進み、企業のICT環境はますます高度化している。イーサネットVPNワイド アドバンスは、そのなかで生まれた新たなニーズに対応すべく投入したものだ。
イーサネットVPNワイド アドバンスの主要機能は、(1)トラフィックフリー機能、(2)バーストタイプ、(3)プラグイン機能の3つ。
(1)は、ユーザー企業の拠点からデータセンター向け通信において、契約帯域を超え、ネットワークのインターフェース速度(物理的上限速度)まで確保帯域を拡張するもの。高速で高品質、かつ低価格な通信環境を実現できる。
「トラフィックフリー機能」の概要 |
(2)のバーストタイプは、接続先を選ばず、拠点間を結ぶネットワークにおいて、通信速度の高速化(バースト)を可能にする。
「バーストタイプ」の仕組み |
(3)のプラグイン機能は、ブロードバンドアクセス(L3網)をイーサネットアクセス(L2網)として利用できるもので、低価格なブロードバンド回線を利用しながら、ネットワーク設計が容易なイーサネットアクセス網と同様のシンプルなネットワーク構築と運用が可能になる。
「プラグイン機能」のイメージ |
このほかオプションで、「優先制御機能(QoS)」と、イーサネットVPNワイドなどの既存ネットワークと相互に接続できる「フリーゲートウェイ」も提供する。