藤枝市は2017年4月4日、現在ソフトバンクと共同構築しているLoRaWANおよびIoTプラットフォームを活用した実証実験を行う企業等を全国公募すると発表した。
実証実験のフィールドとして提供されるのは、藤枝市全域をカバーするLoRaWAN環境やIoTプラットフォーム。IoTプラットフォームでは、データ保管、データ分析、セキュリティなどの機能を提供する。
藤枝市とソフトバンクは、4月~7月にかけて基地局設置(30カ所程度)・システム構築し、通信環境の試験を行う。その後は8月から随時、実証実験ができる見込みで、半年間はプラットフォームを無償で提供するという。
実証実験の公募には2種類ある。
1つめの「募集A(一般)」はテーマが自由、募集期間は4月10日~5月19日。事業選定は6月5日に行われる予定だ。
もう1つは「募集B(公共)」で、以下4つのテーマが定められており、募集期間は6月1日~6月22日、事業選定は6月30日に行われる予定。支援措置として、藤枝市は1件200万円を上限に補助するという(予算額は1000万円)。
①市民の安全・安心を向上(健康増進、危機管理等)
②公共サービス向上・効率化(公共交通、公共施設管理等)
③産業の振興と課題の改善(鳥獣害対策、観光交流促進等)
④その他公共サービスの増進に資する事業
なお、IoT環境を体感できるようにするため、市庁舎内にモデル機器を設置(4月19日~8月31日までの期間)し、デモを実施する予定だ。デモでは、モーションセンサー、ドア開閉、温湿度、照度などのセンサーを一部の会議室等に設置し、利用状況の管理・見える化を行う。