富士通は2017年3月23日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新コミュニケーション基盤「JAXA Sphere」を構築したと発表した。JAXAの全職員約1500人および協力機関・会社などのパートナーによる利用が2017年1月から始まっている。
JAXA Sphereは、マイクロソフトのクラウドサービス「Office 365」をベースにしたコミュニケーション基盤で、オンライン会議の開催や資料の共同編集、在席情報の把握などが行える。このため、場所や時間に依存せずに効率よく業務や研究開発を推進することが可能だという。
また、強固なセキュリティを確保したネットワーク接続方式や、ロケット打ち上げ時などJAXA特有のイベントに応じたシステム運用ルールへの考慮なども特徴だ。
JAXA Sphereのシステム構築期間は約5カ月。導入にあたっては、JAXAの情報システム部門とともに富士通が種子島を含む国内6拠点で集合教育を実施し、旧システムからの完全移行を構築開始から8カ月で実現したという。