ヴイエムウェアは2017年3月2日、通信事業者向けのNFVソリューションの最新版「VMware vCloud NFV 2.0」を発表した。
VMware vCloud NFVは、ETSI準拠の統合型モジュール式マルチテナントプラットフォームで、これにより通信事業者は効果的なNFVの導入と運用を実現できるという。具体的には、VMware vSphere、VMware NSX for vSphere、VMware vSAN、 VMware vCloud Director for Service Provider、VMware Integrated OpenStackなど、ヴイエムウェアの各種製品で構成されている。
今回発表したVMware vCloud NFV 2.0では、サービス自動化、セキュアなマルチテナント、運用管理の3つの領域が強化された。
例えば、サービス自動化については、サービス視点の高度なポリシー機能や、VNFのパッケージングや既存のVNFワークロードをVMware Integrated OpenStackに自動インポートする際のリソース要求などの機能を搭載した。また、セキュアなマルチテナントについては、完全なサービスアイソレーションが可能になっているという。
米VMware副社長のガブリエレ・ディ・ピアッツァ氏は、「ヴイエムウェアはこれまで、グローバルで総計3億人のユーザーを抱える45社以上の通信事業者向けに、80件を超えるNFV導入プロジェクトを支援してきた。VMware vCloud NFVを通じて、よりダイナミックかつ俊敏なネットワークをソフトウェアで構築できるため、ネットワークアーキテクチャ、サービス提供、運用、そして収益性に変革をもたらす」とコメントしている。