IDC Japanは2010年3月3日、国内通信事業者のソリューション/マネージドサービス市場における2009年の実績見込みと、2014年までの市場規模予測を発表した。2009年の同市場規模は8879億円。個別では、iDC(インターネットデータセンター)が3683億円、セキュリティが3303億円、SIソリューションが941億円、ネットワーク運用保守が952億円だった。今後はセキュリティやiDCを主たる牽引役に年平均11%で成長し、2014年に同市場の規模は1兆4961億円に達するという。
同社シニアマーケットアナリストの川上晶子氏は「新興国など成長市場を求めて企業の海外進出が活発化しており、ガバナンスポリシーの実現や柔軟かつスピーディなシステム環境の構築/運用が課題となっている。国内通信事業者は、海外展開を拡大する企業をターゲットとして、グローバルに標準化されたマネージドサービスの展開に注力すべきである」としている。