ニフティは、製造業とサービス業を対象にIoTに関する実態調査を実施した。同社は、製造業とサービス業において、今後ますますIoT活用のニーズが高まると考えていることから、今回のアンケート調査を実施したという。
この調査によれば、両業種ともに「IoT活用でビジネスが進展する」と考えている人が多数を占めた。
また、IoT活用に求める価値について、両業種で共通して多かったのは「顧客接点の強化」だった。製造業に限ると、「製品・サービスの付加価値向上」(33.5%)、「製品・サービスの新開発」(27.4%)の順に回答が多く、これらが「システム・インフラの効率化」(21.4%)や「業務の最適化」(12.5%)を上回った。
自社でのIoT活用状況については、製造業が24.6%、サービス業は9.4%がすでにIoTに関して何らかの取り組みを行っていることが判明。さらに「IoTの活用を検討している」まで含めると、製造業では48.4%、サービス業では22.1%が検討以上の段階に進んでいるという。
IoT活用を「検討中」または「予定はない・わからない」と回答した人は、その理由として「IoTと自社製品・サービスを関連付けることの難しさ」(製造業17.6%、サービス業27.2%)、「効果についての疑問」(製造業18.7%、サービス業20.2%)、「人材やスキル不足」(製造業21.4%、サービス業16.9%)となった。
また全ての回答者に対し、データ活用の課題について尋ねたところ、全体の約半数が何らかの課題があると回答したという。