MVNOの日本通信は2016年9月29日、ソフトバンクから接続を拒否されたとして、総務省に接続協定に関する命令申立書を提出した。日本通信はソフトバンクの携帯網への接続を昨年8月7日に申し入れ、これまで協議を重ねてきた。
日本通信 代表取締役会長の三田聖二氏は、今回の申し立てについて次のようにコメントしている。
「最初に格安SIMを生み出し今日に至るまでの間、当社は格安SIM市場の拡大を自らのミッションとして注力してきた。ドコモ網との相互接続ができて、ソフトバンクとの相互接続ができない理由はない。当社はソフトバンクの接続を実現し、MVNOパートナーを通じて、ソフトバンクの格安SIM最大シェアを獲得する」
現時点で格安SIMを利用できるのは、ドコモの携帯端末を使っているユーザーとSIMフリー端末を新規に購入するユーザーに限定される。しかし、これにソフトバンクの携帯端末が加われば、推定約2730万回線で新たに格安SIMが利用可能になるとしている。