Web会議国内トップのブイキューブは2016年9月2日、エンタープライズビデオコンテンツ管理の有力ベンダー、米クム(Qumu Corporation、本社・ミネソタ州ミネアポリス)との戦略提携を発表した。ブイキューブがクムの製品を日本及びアジア・太平洋地区で販売、ブイキューブのWeb会議とクムの製品を連携させた新たなソリューションの展開も進める。
企業による動画コンテンツの活用は、役員メッセージの社内配信や研修・社内トレーニング、顧客サービス、マーケティングなど、近年多様な分野で広がりを見せている。その市場規模は2016年時点で約1200億円(前年比22%)に達する見込みだ。クムは、企業がビデオコンテンツを作成・管理・配信するために必要となるソリューションをエンド・ツー・エンドで提供するベンダーで、エンタープライズビデオ市場では主導的な位置にあるという。
クムのエンタープライズ映像ソリューションの全体像 |
クムの製品は、音声によるコンテンツの検索が可能、エンドユーザーの試聴状況を検出できるなどの特徴を持っており、海外ではAT&Tがこれを用いて7500店の携帯電話販売店の従業員の教育システムを構築するなど、大手企業を中心に導入が広がってきている。また、ドイツ銀行では、アナリストによる市場分析結果を毎朝ビデオで配信し、社内や顧客と情報共有するといった運用が行われているという。日本でも富士通やIIJが、社内の情報の共有手段としてクムのソリューションを導入している。
クムのソリューションで配信される動画のイメージ |