日本企業のSDN/NFVの導入状況は、諸外国と比べて、遅れていることがジュニパーネットワークスの調査で分かった。
ジュニパーネットワークスは2016年7月5日、ITおよびビジネスの意思決定者を対象に行ったグローバル調査の結果を発表した。これによると、SDNやNFVを採用していると答えた日本企業の割合は、調査対象となった8カ国(米国、中国、オーストラリア、日本、インド、英国、ドイツ、フランス)の中で、最も低かったという。
具体的には、SDNを採用していると答えた日本企業は72%(大部分に採用している:31%、従来のネットワークと組み合わせて部分的に採用している:41%)、NFVを採用していると答えた日本企業は75%(フル稼働している:28%、一部のユースケースで試している:47%)だった。
これで最下位なのだから、むしろ海外における採用率の高さに驚いた向きのほうが多いかもしれない。
ジュニパーによると、SDNやNFVを採用した企業のITの意思決定者は、当初の予想以上の大きなメリットと機能を得ていると報告しているという。例えば、SDNについては、クラウド相互接続、バーチャルデータセンター、セキュリティの自動化がメリットの上位に挙がっている。また、NFVについては、仮想化セキュリティ、仮想ルーティング、WAN最適化に価値を見出している企業が多いという。