「SD-WANの専門ベンダーである独Ocedoを買収後、リバーベッドDNAの移植が部分的に完了した。そこで今回の新製品発表になった」。新製品「SteelConnect」について、こう述べるのはリバーベッドテクノロジー営業部長の伊藤信氏だ。
同社はこれまで、WAN最適化を図る「SteelHead」を提供してきた。他にも、ネットワークとアプリケーションをエンド・トゥ・エンドで可視化する「SteelCentral」、ストレージ配信を効率化する「SteelFusion」などを製品ラインナップに取り揃えている。長年磨いてきたそれらの技術を、SD-WANに組み込んだのがSteelConnectだという。
クラウドコンソールからゼロタッチのプロビジョニングSteelConnectを構成する主要なコンポーネントは、WANゲートウェイ、LANスイッチ、無線LANアクセスポイントの3機能が含まれる「セキュアゲートウェイ」と、セキュアゲートウェイで構成されるネットワークを集中管理する「クラウドコンソール」。ユーザは、リバーベッドのクラウド環境で提供されるクラウドコンソールを利用できるが、オンプレミス環境にコンソールを用意することも可能だ。
複数拠点を構えている企業の場合、それらの拠点にセキュアゲートウェイを設置すれば、「ゼロタッチで全拠点のゲートウェイの設定ができる」と同社テクニカル・アライアンス・ディベロップメントマネージャーの中島幹太氏は説明する。具体的には、「コンソールで構成情報やポリシーを定義すると、何拠点あっても同じポリシーをワンクリックで配信可能」(同氏)という。
クラウドコンソールの画面。サイトに実際の住所を入力するとマップ上にピンが付く |