ソフトバンクとエリクソン・ジャパンは2026年8月20日、ソフトバンクの5G商用ネットワークにおいて、エリクソンの「AI in RAN」ソフトウエアの機能である「AIネイティブ・リンクアダプテーション用スケジューラー」の有効性を日本で初めて実証したと発表した。
AI in RANでは、RAN(無線アクセスネットワーク)にAIを直接適用することで、無線環境やトラフィックの変化に柔軟に対応し、ネットワークの性能と効率を最適化するとともに、既存のリソースの有効活用が可能になる。このAI in RANの機能の1つであるAIネイティブ・リンクアダプテーション用スケジューラーは、電波状況に応じて変調方式や符号化率をリアルタイムに調整し、データレートを最適化できる。
従来のリンクアダプテーションの最適化手法は、主にオフラインでの分析や静的なパラメーター設定に基づくルールベースのアルゴリズムに依存していたが、AIネイティブ・リンクアダプテーション用スケジューラーは、通信基地局のベースバンド装置上にあるAIのリアルタイムな判断に基づいて実行できるという。
AIモデルが複雑かつ刻々と変化する無線環境への対応を学習して推論することで、セル境界や電波干渉が大きいエリア内のユーザーに対するリンクパラメーター設定の最適化や、セル境界や混雑したエリアなどの厳しい無線環境下におけるユーザースループットの安定化、スペクトル効率の向上による既存周波数帯域でのトラフィック収容能力の拡大などが期待できるとのこと。

今回の実証では、5G-Advancedや将来の6G(第6世代移動通信システム)に向けた両社の連携を通して、AIが高性能かつセキュアで柔軟なネットワークの実現に貢献できることを確認した。









