これぞ現場叩き上げのIoTプラットフォーム――エコモットのノウハウが凝縮した「FASTIO」

M2MやIoTという言葉がビジネスシーンに飛び交い始める前から、機械間の通信を活かしてビジネスを展開してきた企業が、北海道にあった。札幌に本社を構えるエコモットは、2007年の創業からM2M通信を採り入れて、現場の要望に応えるソリューションを提供し続けてきた。同社 代表取締役の入澤拓也氏、営業部営業企画課 課長である國塚篤郎氏に、M2Mに取り組み始めたきっかけや現在の市場について話をうかがった。

M2M、IoTのノウハウを集めて凝縮したプラットフォーム「FASTIO」

――現場の課題を解決するためにソリューション開発に取り組んでこられただけあり、活用イメージが思い浮かびやすいソリューションが多いですね。今後も現場に結び付いたソリューションを広げていくのでしょうか。

入澤 もちろん、これまで同様に現場のニーズに応えるソリューション開発は続けていきます。しかしそれとは別に、これまでエコモットが培ってきたM2Mのノウハウをもっと広く活用してもらいたいという思いもあります。

M2MやIoTは現場のアイディア次第で、ビジネスの大きな力になるはずです。しかしセンサーの調達やアプリケーション開発など導入のハードルは高く、裾野がなかなか広がりません。そこで、エコモットのノウハウを凝縮してプラットフォームとして提供することにしました。それが「FASTIO」です。(図表3

國塚 FASTIOはサーバ、端末、モバイル回線、アプリケーションがセットで提供されます。IoT化で必要と思われるコンポーネントの作り込み、組み合わせるセンサーや端末の選定など、あらゆる部分にエコモットが7年かけて蓄積してきたノウハウが生きています。

図表3 FASTIOサービス概要
FASTIOサービス概要

――FASTIOはクラウドで提供されるIoTプラットフォームなのですね。プログラミングなどの経験がなくても使いこなせるのでしょうか。

入澤 もちろんです。APIや機能コンポーネントを組み合わせて収集する情報、処理方法を指定するだけで簡単に既存設備のIoT対応が実現します。端末管理手法やUIにも、エコモットのノウハウが詰まっているので、ビジネスの現場ですぐに使ってもらえるプラットフォームに仕上がっています。あとは現場のアイディアさえあれば、IoTをビジネスに活かしてもらえます。

性能や相互接続性を確認したおすすめのセンサー、機器類とのアライアンスプログラム「FASTIO LINK」も順次展開中です。北海道の大自然という過酷な環境でM2Mソリューションを展開してきた経験を活かして、IoT機器のソムリエとして役立ちたいと考えています。これは、1,000社を越える多種多様な企業に採用いただき、現在5,000台以上のIoTデバイスを管理している、国内唯一のIoT専業ベンダとしての務めでもあります。

――現場で鍛えられたエコモットだからこそ提供できる、即戦力のプラットフォームという訳ですね。

入澤 その通りです。これまでは、ビジネスアイディアを形にするために様々な技術的課題を解決しなければならず、多大な時間とコストがかかっていました。FASTIOがあれば、アイディアをそのまま形あるビジネスとしてスタートできます。ミニマムプランは月額980円から使っていただけるので、これまで眠っていたアイディアをビジネスにつなげていくためのトライアルの場としても気軽に使ってもらいたいですね。

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