最も成長するのはスマートホーム、ビーコン市場も年率106%成長
このようにBluetoothはさらに普及していくわけだが、これに伴い、どんな新市場が生まれていくのだろうか。クローター氏がまず言及したのは、iBeaconなどビーコンとしての活用だ。小売でのO2Oや、屋内ナビゲーションなどの用途で急成長しており、2018年までの年平均成長率は106%と予想されているという。
Bluetooth Smart市場の分野別成長率 |
そして、Bluetooth Smart関連市場で、最も成長率が高いのはスマートホーム。Bluetoothを介して、エアコンや照明などの制御を行うというものだ。クローター氏によれば今後、Bluetoothはテレビにも搭載されていき、テレビがスマートホームのハブの役割を担っていくという。
家庭内の様々な機器をBluetoothで接続していくには、通信距離や接続可能数などの課題もあるが、その解決策としてメッシュ技術の標準化も視野に入っている。すでにCSR社が「CSR mesh」というBluetoothでメッシュネットワークを実現する独自技術を開発済み。「このCSR meshをコントリビュートするという話がCSR社からあった。CSRのインプリが標準化されるかどうかは約束できないが、Bluetooth SIGではメッシュ技術を標準化して採用していく考えだ」という。
ウェアラブルとスマートホーム分野でのBluetoothと他規格の比較 |