古野電気は2026年6月24日、三重県林業研究所と連携し、Eバンド(70GHz帯)レーダーを用いた山間部における野生動物の検知・監視に関する実証実験に成功したと発表した。実証は、三重県の林業研究所敷地内(山間部傾斜地)で、1月23日~26日にかけて実施した。

実験エリアの様子
同社が開発中のEバンド小型レーダー試作機を用い、夜間を中心に敷地内を移動する動体(主に鹿)の検出に成功し、その移動経路を可視化できることを確認。また、検出データの解析により、野生動物の出現が主に夜間に集中する傾向が明らかになったほか、日ごとに活動量に差があることも確認されたという。

(左から)検出された鹿の撮影画像、実験サイトの航空写真、可視化した動体の軌跡

各時刻において検出された動体(鹿)の数(一分間平均)
同技術は、獣害の予兆把握による農林業被害の低減や、野生動物の行動パターンの長期的解析、無人・遠隔での広域監視システムの実現など、様々なシーンにおいて活用が期待できる。今後は、検知精度のさらなる向上や長期間運用の検証を進めるとともに、自治体・研究機関との連携を強化し、実用化に向けた取り組みを進めていくとしている。













