NTTと三菱マテリアルが新会社「NTTサーキュラスト」 使用済みIT機器・通信設備を再生材として販売

NTTと三菱マテリアルの新会社「NTTサーキュラスト」が7月より始動する。銅をはじめとする金属資源が含まれた使用済みIT機器や通信設備等などを回収し、再生材として製造・販売する。また、再生材の特性情報をサプライチェーン全体で共有・整理するための業界横断型プラットフォームの構築にも着手する。

再生材の“特性情報”を共有する業界横断型プラットフォーム構築へ

再生材の特性情報をサプライチェーン全体で伝達する仕組みの構築にも取り組む。再生材が「どこから生まれ、どのようなプロセスを経て、社会でどのように活用されたか」といった情報を、使用済みIT機器や通信設備などの回収から再資源化、再生材の加工・製品化に至るまでの各工程間で共有・整理することを目指す。

NTTサーキュラストの代表取締役社長に就任予定の宮崎敬樹氏によれば、「回収から製品化までの『モノ』はすでに流れているが、特性情報の流れが十分につながっていなかった」。そのため、製品メーカーは再生材の由来や配分、環境負荷などを十分に説明できない状況にあったという。

また、IT機器の排出企業も、自社が排出した使用済み機器類がどう再資源化され、どのような環境貢献につながったかを把握しにくかった。新会社では、再生材の特性情報を共有・整理するための業界横断型プラットフォームを構築・展開し、製品メーカーや排出企業が抱える課題の解決につなげていきたい考えだ。

業界横断型プラットフォームの概要

NTTグループが培ってきた情報流通基盤の構築・運用ノウハウも活用する。例えばNTTデータは、EV向けバッテリーのライフサイクル情報をサプライチェーン全体で共有できるデータ基盤「バッテリートレーサビリティプラットフォーム」を開発・運用しており、新会社ではこうした知見を業界横断型プラットフォームの開発にも生かしていくとした。

NTTグループのノウハウを活かす

三菱マテリアル 執行役常務の井上達也氏は、「NTTグループは大規模な排出源を抱えているほか、業界横断型の共通プラットフォームも有している。こうした背景から、一緒に取り組みたいと考えた」と述べた。

これらの取り組みを通じ、「2030年に売上高30億円、2035年には300億円にまで拡大していきたい」とNTTサーキュラストの宮崎氏は意気込んだ。

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