ワイヤレスジャパン2014 講演抄録「1人1日1GBのデータ通信が可能なネットワークが不可欠」――ノキア(NSN)の赤田氏が2020年のモバイルに言及

ノキアソリューションズ&ネットワークスは、ワイヤレスジャパン2014で「ノキア(NSN)の次世代モバイルネットワーク技術戦略」と題した基調講演を行い、2020年のモバイルネットワークに必要な6つの要件を解説した。技術統括本部長の赤田氏は、次世代ネットワークの収益化の鍵が「パーソナル化」と「ビッグデータの活用」になると語った。

収益化の鍵はパーソナル化とビッグデータに

最後に(6)のパーソナル化に触れたいと思います。これはビジネス寄りのテーマです。

これまで述べてきたように通信事業者はモバイルネットワークを1000倍の容量、ミリ秒レベルの遅延に対応できるものにグレードアップすることを求められているわけですが、それに見合う収益が得られるかどうかは現状では不透明です。

新時代のネットワークを収益に結び付けるにはどうしたらいいのでしょうか。ノキアではそのアイディアの1つとして、個々のユーザーごとにサービス・アプリケーションをカスタマイズして提供することで顧客満足度を向上させ、シェアのアップにつなげられないかと考え、これを実現するソリューションの開発を進めています。

もう1つ、通信事業者にとって非常に有望な収益源になる可能性があるのがビッグデータの活用です。

モバイルネットワークでは1秒間に100万ものトランザクションが発生し、そこで扱われる情報は極めて高い有用性・正確性を持っています。これをデータベース化しUIを通じて様々な企業が活用できるようにすれば、大きなビジネスチャンスが生まれることは間違いないでしょう。
ノキアでは今、こうした仕組み作りにも力を入れていこうとしているところです。2020年に向け開発中の多彩な技術、ソリューションを活かし、通信事業者の新たな収益機会の創造にも貢献していきたいと考えています。

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