【日生学園】iPhoneが変える学園生活――生徒が自主的に利用ルールを決め、学校行事や部活動で大活躍

今年で創立49年を迎える日生学園。三重県に2カ所、兵庫県に1カ所のキャンパスを持ち、3キャンパスを合わせた生徒数は1200名にのぼるが、そのうち830名がiPhoneを利用している。学校行事や部活動を中心にiPhoneの活用が進んでいる日生学園において、iPhoneの利用ルール作りを主導したのは生徒たち。その背景には、教職員と生徒の強い信頼関係があった。

生徒へのiPhoneの利用料金請求の仕組みは?

生徒のiPhoneの運用管理する学校側からすると、利用ルールとともに、料金請求の仕組みも大事なポイントだろう。日生学園の場合、生徒たちはiPhoneの利用料金をどのように支払っているのだろうか。

日生学園では、生徒1人ひとりが「お小遣い口座」を開設している。保護者には毎月、学費と合わせて生徒のお小遣いをこの口座に入金してもらっており、iPhoneの利用料金もここから引き落としている。KDDIから日生学園への請求は一括で行われるが、生徒ごとの請求明細書も発行される。

また、KDDIは日生学園専用のサポート窓口を用意し、「この機能の使い方がわからない」「料金プランについて教えてほしい」などといった生徒からの相談に電話で対応している。こうした一連の仕組みは、KDDIのBPOサービス「KDDI 業務支援ソリューション」を利用して構築・運用されているという。

「KDDIは様々な面でサポートしてくれていますが、一番嬉しかったのは、iPhone導入が決まるとすぐにキャンパス内でLTEが使えるように工事を進めてくれたことです。2013年3月からiPhoneの利用を開始し、4月の始業式にはLTEが使えるようになっていましたから、その対応の速さに驚きました」(青田氏)

次のテーマは授業でのiPhone活用

約1年間、iPhoneを利用してきて知見は蓄積されてきた。次なる目標は、iPhoneを中心とした授業を行うことだ。

すでに理科の授業で細胞分裂の様子をYouTubeで確認したり、社会科の授業で教科書に写真が載っていない歴史上の人物をGoogleで検索したり、授業の“サブツール”としてはiPhoneを利用している。しかし、まだ“メインツール”にはなっていない。

「iPhoneを使って生徒のテストの点数を上げたいとは思っていません。動画を使ってプレゼンを行うなど、もっとクリエイティブなことで活用したい。生徒にはiPhoneを使って発信力や表現力を身に付けてほしいと思っています」と青田氏。

日生学園のiPhone活用はまだ始まったばかり。若い力がiPhoneを使ってどんなことにチャレンジし、どう成長していくのか。教職員たちのiPhoneへの期待は高まるばかりだ。

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