ドコモが量子技術を活用したネットワーク最適化手法を商用導入 通信品質の改善に寄与

ドコモが、量子アニーリング技術を活用したネットワーク最適化手法「TA-List 最適化アルゴリズム」を開発し、同社の商用基地局に導入した。端末の着信制御や位置管理に用いられるページング信号と位置登録信号を最適化・最小化することで、通信品質の改善が見込めるという。

量子アニーリングで最適解を5分で導出

TA-List 最適化アルゴリズムは文字通り、TA-Listの配置を最適化する技術で、ページング信号と位置登録信号を同時に最小化できる。

TA-List割り当てにおける課題と最適化手法

また、ページング信号と位置登録信号の最小化にあたっては、エリア特性や端末の移動状況によって、どちらを優先的に抑制すべきかが異なるため、両者のバランスを考慮した最適化を迅速に行うことが重要になる。そこでドコモが目を付けたのが、量子アニーリング技術だ。

量子アニーリングとは、量子力学の性質を使って、組み合わせ最適化問題の解を効率的に探すための計算手法。この量子アニーリング技術を用いることで、「ページング信号と位置登録信号のバランスを踏まえた最適解を、わずか5分程度で導き出せるようになった」と同部の髙橋実宏氏はアピールした。

ドコモでは、すでにTA-List 最適化アルゴリズムの商用導入を進めている。特定エリアに同技術を適用したところ、端末がTA-Listを跨いで移動する際に発生する位置登録信号数を約65%、ページング信号数を約7%削減することに成功したという。

位置登録信号数を約65%削減

位置登録信号とページング信号の抑制によって空いた無線リソースをユーザーの通信に割り当てることで、通信速度の向上が期待できるという。今後は、「通信分野を中心に量子技術を活用した最適化事例のさらなる拡大に向けて注力していく」と髙橋氏は述べた。

ページング信号を約7%削減

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