東レ、NTT、NTTドコモは2014年1月30日、着るだけで心拍数や心電波形などの生体情報を連続計測できる機能素材「hitoe」の共同開発及び実用化について発表した。
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| 写真左から、東レ 繊維事業本部機能製品・縫製品部門長の首藤和彦氏、hitoeを使用した生体情報計測用ウェアの着用モデル、NTT先端技術総合研究所所長の村瀬淳氏、NTTドコモ執行役員ライフサポートビジネス推進部長の中山俊樹氏 |
hitoe は、東レとNTTの共同開発によるもので、導電性能に優れ、ノイズの少ない高精度の心電計測を可能とする“生地”だ。液晶ディスプレイなどに使われる導電性高分子PEDOT-PSSをベースとしたNTTの繊維導電化新技術と東レの先端繊維材料ナノファイバーを先端高次加工技術によって融合させた。生体信号を高感度に検出できることに加え、着用時の肌への密着性、通気性も備える。このhitoeを利用して作製された生体情報計測用ウェアにより、日常の様々な場面での生体情報の計測が可能となる。具体的な活用法としては、睡眠時の心拍を計測して揺らぎから睡眠の周期を可視化したり、運動中の心拍数の変化から適切な運動量を導き出したりといったことを想定しているという。東レ 繊維事業本部機能製品・縫製品部門長の首藤和彦氏は「日本を中心として、ライフ、カルチャー、ヘルス、 スポーツ、フューチャーをキーワードとするあらゆる分野に対して、hitoeを発信してまいりたいと考えています」と話す。東レ、NTTの両社 は、今後生体情報計測用ウェアの商品化に取り組んでいく。
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| 睡眠中の計測によって眠りの質を可視化する |
また、NTT ドコモはこのhitoeを活用した生体情報計測用ウェアとスマートフォンを連携させたサービス提供に向けて取り組んでいる。NTTドコモ執行役員ライフサポートビジネス推進部長の中山俊樹氏は、「日常的に身に着けながら、さりげなくスマートフォンと連動して健康を見守っていくようなサービスの提供に取り組んでいます。まさに“身に着ける素材”であるhitoeを活用したサービスを、2014年中をめどに提供する予定です」と述べた。
