ISC2がセキュリティ人材調査 「人手不足よりスキル不足が問題」

サイバーセキュリティ専門家の95%が「何らかのスキル不足」を抱えている――。ISC2によるグローバル調査結果によると、AIに代表されるテクノロジーの急速な進化に伴い、サイバーセキュリティ業界は人手不足よりもスキル不足の問題に直面しているという。

日本はAIツールの導入に遅れ 人材育成に予算充当を

説明会では日本の傾向も紹介された。日本のサイバーセキュリティ部門は、雇用環境がグローバルと比較し安定している一方で、AIツールの導入に遅れをとっているという。

例えば、「サイバーセキュリティの様々なAIツールをすでに統合した」という回答はグローバルの28%に対し日本は24%。「AIツールを評価する計画もない」という回答に至っては、グローバルの9%に対し日本は18%と倍の開きが出た。

サイバーセキュリティ部門におけるAIセキュリティツールの導入状況を、グローバルと日本で比較した棒グラフ。日本は本格導入やテスト段階がグローバルより低く、評価未着手や「わからない」の割合が高い。

日本はサイバーセキュリティ分野におけるAIツール導入が遅れている

その一方、「AIスキル習得の重要性の認識は日本とグローバルで大きな差はない」とジョーンズ氏は調査結果を紹介。サイバーセキュリティ専門家が必要なスキルを身につけるために、「サイバーセキュリティ部門が組織の中核であると(経営層に対して)認識してもら」い、人材育成により多くの予算を割く必要があると呼びかけた。

AI活用により必要とされるスキルの変化を示す棒グラフ。専門性の高度化、戦略的思考、幅広いスキルセットが求められるとの回答が、グローバル・日本ともに7割前後を占める。

AIスキルの必要性への認識はグローバル・日本ともに高い

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