IOWN APNで3DCADのリアルタイム遠隔共同編集 NTTドコモビジネスらが実証

NTTドコモビジネスとダッソー・システムズが、IOWN APN(オールフォトニクス・ネットワーク)を活用した3DCADのリアルタイム遠隔共同編集の実証に成功した。一般的なネットワークを用いる場合と比べて、約500倍の通信速度向上を実現したという。

IOWN APNで「約500倍の通信速度」を実現

3DEXPERIENCEプラットフォームは、3D設計・シミュレーションやPLMアプリなどを統合したプラットフォームで、リモートから3DCADデータを共有・編集することが可能だ。今回の実証では、両拠点に3DEXPERIENCEプラットフォームのデスクトップアプリをインストールしたPCを設置し、共同編集作業を行った。

3DEXPERIENCEプラットフォームの画面イメージ

その結果、航空機の3DCADデータをAPNを用いて大手町プレイスに伝送したところ、リアルタイムでのデータ同期・共同編集作業が可能であることを確認したという。

ダッソー・システムズ Mgt Director ENOVIA インダストリープロセスサクセス APACのステファニー・ミュレ氏によると、「従来ネットワークを介する場合と比べ、通信速度が約500倍向上した。データセットの容量が大きいほど、速度パフォーマンスの改善が顕著だった」。

通信速度は約500倍に向上

また、個別に作業した成果物を後からすり合わせる必要がなくなるため、移動にかかる時間やコストに加え、手戻りリスクも大きく低減できるとした。

今回の実証成果を踏まえ、「まずは製造業にアプローチし、ライフサイエンスやヘルスケア、都市・インフラ分野へも提案を行っていく」とミュレ氏は語った。

ダッソー・システムズ Mgt Director ENOVIA インダストリープロセスサクセス APAC ステファニー・ミュレ氏

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