米フォーティネットのFortiGuard Labsが、2014年に警戒すべきセキュリティ脅威の予測トップ10を発表している。
筆頭に挙げられたのは、「産業制御システムやモノのインターネットを標的とするAndroidマルウェアの登場」だ。Androidは、スマートフォンやタブレットだけではなく、ホームオートメーション装置や産業制御システムにも広がろうとしている。そこで来年は、「電力消費量や冷蔵庫などの温度を管理し、特定の時間に誰が家にいるかを表示する、あるいは確認するためのリモートログイン コントロールパネルとソフトウェアを搭載した新型のホームオートメーション装置」などを狙ったAndroidマルウェアが登場するかもしれないという。
2位は、「暗号は変化なしだが、暗号の利用は増加」。2014年に新しい暗号化アルゴリズムや暗号技術が登場する可能性は低いが、政府の傍受プログラムなどにより、知的財産等の重要データが侵害/盗難されるという懸念から「暗号の使用が増えることになる」とFortiGuard Labsは予測している。
このほか、以下の脅威をFortiGuard Labsはトップ10として挙げている。
3. FBIは世界的なサイバーセキュリティ エージェンシーと連携し、ボットネットオペレータをシャットダウン
4. ディープWeb をめぐる闘い
5. 新たなエクスプロイトは企業設備に侵入するためにオフネット(外部)機器を標的に
6. ネットワークセキュリティ ベンダーはより高い透明性が求められることに
7. ますます多くのボットネットが従来のコマンド&コントロール(C&C)サーバからピアツーピア(P2P)ネットワークへ移行
8. ボットネットの異種交配が増加
9. Windows XPを狙った攻撃の増加
10. 生体認証の増加