(5)WebRTCの今後
Webブラウザの能力を大きく拡張するWebRTCだが、今後どのような進化を遂げていくのだろうか。WebRTCはW3CとIETFで標準化が行われているものの、まだ策定中であり、不確定要素が多い状況が続いている。例えば、現在はまだ実装されていないが、いずれはストリームのレコーディングも可能となるだろう。
また、すでにWebRTCを固定電話と繋ぐためのSDK(PlivoのWeb SDK)が登場していることから、Web環境での通話ソリューションも充実してくるはずだ。
さらに、Web会議システムの世界もベンダ独自の専用ハードウェアと専用ソフトウェアの組合せから標準規格による相互接続・相互運用が可能なオープン環境へ移行する可能性が高く、新しいソリューションの誕生も期待できるだろう。