米IDCは2010年6月23日(米国時間)、世界パブリックITクラウドサービス市場は2014年に555億ドルに達すると予測する調査レポートを発表した。2009年の同市場規模は160億ドルで、2014年までの年間平均成長率は27.4%となる。この成長率は、従来のIT製品の年間平均成長率(約5%)の5倍以上であるという。
「ベンダーにとって、クラウドコンピューティングは、2つの意味で―市場成長とリーダーシップの破壊的混乱―きわめて重要である。クラウドモデルはこれからの20年間におけるIT市場の成長と拡大を推進する。また、キラーアプリケーションの迅速な開発および提供を実現し、これまで以上に中小企業へ浸透させることになる。このことは、ICTベンダーのリーダーシップ・ランキングを変えるであろう」と、IDCシニアバイスプレジデント&チーフアナリストのフランク・ジェンズ氏はコメントしている。