ブルーコートシステムズは2010年6月23日、DLP(Data Loss Prevention:情報漏えい防止)アプライアンス「Blue Coat Data Loss Prevention」を発表した。発売するのは、250ユーザーをサポートする「DLP700」、5000ユーザー対応の「DLP1700」、2万ユーザー対応の「DLP2700」の3機種で、6月30日から販売を開始する。価格はいずれもオープン。
ブルーコートシステムズのDLPアプライアンス「DLP2700」 |
DLPアプライアンスは、最近各社から発売が相次いでいる情報漏えい対策用の製品だ。電子メールやWebコンテンツなどのネットワークトラフィック、あるいはデータベースやサーバーに保存されているデータなどの外部流出を防止する。
ブルーコートのDLPアプライアンスの特徴は、「数時間でフル稼働可能」な点だという。「他社製品が稼働までに最低数週間または1カ月要するのに対して、設置・初期設定をはじめ、ポリシー定義、コンテンツ・フィンガープリンティング、トラフィックの初期監視およびインスペクション、事故の分析などのすべての設定作業を含めて最長でも1日でフル稼働が可能」としている。
また、同社が昨年11月に発表したハイブリッド・セキュアWebゲートウェイ「Blue Coat Secure Web Gateway」の新たな防御レイヤとして機能し、SSL暗号化されたトラフィックからのデータ漏えい防止を強化できるだけでなく、万一エンドポイントが悪意あるソフトウェアに感染しても重要なデータや機密情報の送信を阻止することができるという。