ドコモと総務省が語る「LTE-Advancedの真価」

LTEをさらに大きく進化させるLTE-Advancedの真価や今後のロードマップなどについて、NTTドコモ 取締役常務執行役員(CTO)研究開発センター所長の尾上誠蔵氏と総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課課長の田原康生氏に聞いた。

「LTEの進化はこれから」NTTドコモ 尾上氏

LTE-Advancedは、新しい通信システムというより、現在のLTEにキャリアアグリゲーションやMIMOの拡張、ヘテロジニアスネットワークなどの新しいフューチャーを付け加えるものと考えた方がいいでしょう。

これらの技術には、個別に見ればすでに何らかの形で実用化されているようなものも少なくないのですが、重要なのは、これらを組み合わせて使うことで、非常に有益なものになるケースがあることです。

NTTドコモ 取締役常務執行役員(CTO) 研究開発センター所長 尾上誠蔵氏
NTTドコモ 取締役常務執行役員(CTO) 研究開発センター所長 尾上誠蔵氏

例えば、スモール(小)セル化はネットワーク容量を拡大する有力手段ですが、反面、ハンドオーバーの増加によLTEの進化はこれからる接続性低下の問題などの課題もあります。

しかし、マクロ(大)セルの中に、異なる帯域の小セルを配置し、大セルと小セルの間でキャリアアグリゲーションを組み、大セルでコネクティビティを保ちつつ、小セルで容量を確保すれば、非常に安定した大容量のネットワークが実現できます。ドコモでは、こうしたネットワークを既存の周波数帯、例えば1.5GHz帯と2.1GHz帯を組み合わせて実現できないか考えています。

既存の周波数帯へのキャリアアグリゲーションの導入は、LTEの最大通信速度150Mbpsを超えるサービスが実現できるという点でも大きな意味があります。

LTEの進化は、LTE-Advancedで終わるわけでありません。今後も2020年以降に実用化が見込まれるFuture Radio Access(フューチャーレディオアクセス)など、革新的な技術に挑戦していきたいと考えています。

月刊テレコミュニケーション2013年2月号から一部再編集のうえ転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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