SPECIAL TOPICグローバルネットワークの刷新にシングルベンダーSASEが最適な理由

グローバルに事業を展開する企業にとってデータは血液であり、ネットワークは血管のようなものだ。血圧が不安定になったり血流が滞れば人命が脅かされるのと同じように、高品質で安定的かつ快適に業務が行えるようなネットワークがなければ円滑な事業が妨げられる。そんなグローバルネットワークをコスト効率よく実現するには、どんな点に留意すべきだろうか。

UXに加えて信頼性の向上と運用簡素化も実現

ここにPrisma Accessを組み合わせることによって、より高い通信品質を実現し、冗長性を高めることができる。

具体的には、Prisma Accessへの接続を2回線利用する場合、ECMP(等価コストマルチパス)によって回線を束ねることで実現していた。

しかし、Prisma SD-WANでは、いっそう高度な制御が実現できる。2回線をアクティブ-アクティブ構成とする場合、それぞれのパフォーマンスをリアルタイムに把握しながら、より最適なパスを自動的に選択していく「Dynamic Path Selection」技術を活用することで、さらに高品質な通信が行える。これは、ポリシーに基づいて経路の候補を確認した上で、回線品質とアプリケーションパフォーマンス、キャパシティをチェックし、管理者の手を煩わせることなく最適な経路・回線を自動的に選択してくれる仕組みだ。

「担当者があらかじめ細かな重み付けをしなくても、最適なパスが選択されることが特徴です。海外では回線やISPの通信品質が課題となりますが、Prisma SD-WANで複数の回線を利用していれば、どの回線の品質が高いかを自動的に判断してくれるため、グローバル通信環境では非常に有効です」(金子氏)

海外拠点を結ぶネットワークの構築・運用においては、機器の導入や運用も課題となる。すべての拠点にITやネットワークに詳しいスタッフがいるとは限らないが、かといって本社のIT担当が順に回っていては時間と工数がかかりすぎる。極力手離れよく、簡単な操作で設定から運用まで行えることが望ましい。

その点、Prisma SD-WANは、Prisma SD-WAN同士だけでなく、Prisma Accessへの自動的なVPN接続を行えるオートVPN機能を搭載しており、ゼロタッチプロビジョニングが可能だ。「拠点側に設置するPrisma SD-WAN自体が、トラフィックの可視化をはじめとするインテリジェンスを持ち合わせています。さらにPrisma Accessと自動的にVPNが張れるようになるため、非常に展開が容易になります」と金子氏は話す。

もう1つ、運用負荷軽減の観点では、Prisma SD-WANとPrisma Accessを1つのコンソールで統合管理できる点も重要だ。単にダッシュボードを使い分ける必要がなくなるだけでなく、Prisma SASEに統合されているAutonomous Digital Experience Management(ADEM)を活用して、経路ごとのトラフィックやパフォーマンス、遅延やジッタといった様々な情報を可視化できる点が強みだ。

ADEMに統合されたAIOpsを活用すれば、障害対応の効率化というメリットも得られる。機器からのアラートを個別に確認する必要はなく、根本原因ごとに切り分けて集約し、対処方法とともに運用者に通知してくれるため、障害が起きてから修復までの時間を大きく短縮できる。「海外拠点にITエンジニアがいなくても、障害原因と対処方法を把握し、現地に的確に指示を出すことができます」と金子氏。さらに、MLを活用した障害予測、生成AI技術である「Strata Copilot」による自然言語でのトラブルシューティングなども可能になっている。

グローバルネットワークを刷新しエンドツーエンドの最適化を

パロアルトネットワークスは元々、SSEの領域でもSD-WANの領域でも市場のリーダーとして評価されてきた。それらを組み合わせた「シングルベンダーSASE」の領域でも、多くの第三者機関から高く評価されている。

こうした実績に加え、Prisma Accessをバックボーンとし、Prisma SD-WANを組み合わせることによって、First MileもLast Mileも含めたエンドツーエンドでパフォーマンスを最適化でき、Dynamic Path Selectionを活用することで、信頼性の高いネットワークを構築できる。海外拠点への展開につきもののオンボーディングや障害対応も、ADEMやAIOpsを組み合わせて効率化でき、より少ない工数で実現可能だ。

こうした利点が評価され、海外はもちろん、国内でもグローバルネットワークの刷新をきっかけに、Prisma SD-WANとPrisma Accessの組み合わせを検討するケースが、特に多くの拠点を展開する製造業などで増えている。シングルベンダーだからこそ実現できる、柔軟で最適なネットワークのあり方を今こそ検討してみてはどうだろう。

<お問い合わせ先>
パロアルトネットワークス株式会社
URL:https://www.paloaltonetworks.jp/company/contact-sales

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