NECが通期業績予想を上方修正 テレコムサービスも「順調に進捗」

NECが2024年度3Qの決算説明会を開催。日本航空電子工業(JAE)の非連結化の影響を除くと、3Qまでの累計で増収増益だった。これを受け、通期業績予想を上方修正し、Non-GAAP営業利益を当初予想より250億円引き上げた。テレコムサービスについても、オペレーションの改善や費用効率化により、「順調に進捗している」とした。

NECは2025年1月30日、2024年度第3四半期(3Q)の決算説明会を開催した。

3Qまでの累計売上収益は2兆3218億円で前年度比3.0%減だったが、日本航空電子工業(JAE)の非連結化の影響を除くと、前年度比4.5%増となった。調整後営業利益は前年度比532億円増の1502億円、Non-GAAP営業利益は同629億円増の1623億円だった。

2024年度3Q決算について説明するNEC 取締役 代表執行役 Corporate EVP 兼 CFO 藤川修氏

2024年度3Q決算について説明するNEC 取締役 代表執行役 Corporate EVP 兼 CFO 藤川修氏

取締役 代表執行役Corporate EVP 兼 CFOの藤川修氏は、「3Q累計実績は、国内ITサービスや(防衛事業等の)ANS(Aerospace and National Security) を中心に、大幅な改善となった。想定以上に進捗している」と説明した。

こうした業績進捗を考慮し、通期業績予想を上方修正。Non-GAAP営業利益は当初予想(2550億円)より250億円引き上げ、2800億円とした。

テレコムサービスの売上収益は前年度比3.8%減の5344億円、調整後営業利益は同250億円増の293億円となった。

社会インフラ(テレコムサービス等)の売上収益と調整後営業利益

社会インフラ(テレコムサービス等)の売上収益と調整後営業利益

藤川氏はテレコムサービスについて、「既存の複数プロジェクトにおいて、スケジュール遅延に伴う費用増が発生した」ものの、「これらのプロジェクトは今期に完了する。来年度以降は正常な利益率を回復できる見込み」だと話した。また、「オペレーションの改善や費用効率化が順調に進捗している」ことが、調整後営業利益の改善につながっているとした。

テレコムサービスの調整後営業利益の内訳

テレコムサービスの調整後営業利益の内訳

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