アンリツは2025年1月27日、帯域制御（QoS）装置「PureFlow シリーズ」の新モデルとして、「PureFlow ASX（ピュアフロー エーエスエックス）」を発表した。SCSKを通じて同日販売を開始する。
同製品は高精度な帯域制御により通信品質を向上させるアプライアンスの10Gbps対応モデル。クラウドやSaaSの利⽤が拡⼤するなか、データセンターのほか、大規模企業での利用を想定する。
4ポートで2回線の独立した制御回線を構築でき、アクティブスタンバイ構成やマルチテナント構成を1台で実現する効率的なシステム構築が可能という。また、強化されたドメインフィルタ機能によりQoSポリシーを容易に設定でき、高品質な通信環境を提供するとしている。
すでに販売中の1Gbps対応モデル「PureFlow AS1」と同様の機能を搭載しつつ機能強化、追加を図った。HTTPS通信のSNI（Server Name Indication）を識別・学習し、ドメイン名／SNIとIPアドレスを⾃動で紐づける機能を搭載し、通信制御機能を拡張。クラウドやWeb アプリケーションを柔軟に識別・制御できるという。フロー分析では測定可能な対象シナリオ数を従来⽐4倍に拡張。クラウド利⽤の拡⼤に伴う多様なアプリケーションの遅延監視に対応するとしている。さらに、サーバやネットワーク機器に対し、遅延やパケットロスを能動的に常時監視するアクティブ測定機能を追加。サイレント障害の早期発見を実現するとのことだ。
販売価格はオープン価格。初年度のサポート費用が別途必要となる。
