OKIがPBXの新商品・新事業戦略を発表――「UC」キーワードに国内シェア20%目指す

OKIは2012年9月20日、PBX新商品・新事業戦略発表会を開催した。まず、常務執行役員通信システム事業本部長の西郷英敏氏が登壇し、PBXの新事業戦略を発表した。

常務執行役員通信システム事業本部長の西郷英敏氏

OKIではPBX市場の現状について、2008年のリーマン・ショックの影響による激減から回復基調にあり、2012年度以降、2016年度にかけてリプレース需要により微増が続くとみている。そうしたなかで今後PBXに求められるシステム要件として、大規模オフィスは「従来PBX機能の継承」と「カスタマイズ性の提供」、中小規模オフィスは「最適機能・価格」とし、すべてに共通する要件としては「BCP、冗長化」「省スペース・省エネ」「クラウド・FMC対応」「スマートフォン対応」を挙げた。西郷氏は「これらの考え方で今後のPBXの戦略を考えていく」という。

具体的には、後述する今回発表のSIP-PBX「DISCOVERY neo」をはじめとするIPテレフォニーのほか、コールセンター、ビデオ会議、それに付随する端末などのネットワークソリューションを、「ユニファイドコミュニケーション(UC)という観点でまとめて提供していく」方針だ。

OKIが目指すPBX事業の姿 (クリックで拡大)

PBX製品は、大規模オフィス向けは、自社開発による商品力強化を目指す。中小規模オフィス向けはアライアンスの強化で臨む。パナソニックグループとの協業の一層の推進に加え、サクサと共同開発中の中小規模オフィス向けのIPテレフォニー新商品を2013年春に市場投入する計画だ。

PBX事業の取り組み (クリックで拡大)

これらの取り組みにより、現在14%の国内PBX市場シェアを、2016年度には20%に引き上げる目標だ。

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