国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、KDDI、日本航空(JAL)の3者は2024年11月15日、同年10月28~31日にかけて、1人の遠隔操縦者で全国4地点のドローン計5機体を同時運航する実証に成功したと発表した。
1人の操縦者による5機体同時運航の様子
ドローンの遠隔自動操縦では、機体の運航状況や気象状況について、モニターディスプレイを通してリアルタイムかつ精緻に監視し、必要に応じ手動操作を加える高度な運航管理が求められる。今回の実証では、多数機(同実証は5機)の同時運航において、システムの自動化と情報集約を進め、操縦者とシステム(マン=マシン・インターフェース)の役割分担を明確化した安全管理体制を構築した。
運航管理システムには、予期しない他機接近やバッテリー残量の低下などのイレギュラー発生時に、画面上のポップアップと音声により操縦者にわかりやすく通知し、対処方法をアドバイスする機能を追加した。これにより、イレギュラーが発生してもシステムの支援を受けて、あらかじめ定めたオペレーションマニュアルに則り、安全に運航を完了できることを検証したという。