KDDIスマートドローンは2024年11月11日、SkydioのAI搭載自立飛行ドローン「Skydio X10」が上空でのLTEに対応し、国内での出荷を開始したと発表した。
Skydio X10と上空電波の組み合わせにより、長距離遠隔飛行・リアルタイム映像伝送・通信冗長化が可能となる。これまで難しかった、ダムやプラントなどの広域インフラ施設の点検や巡視、近年激甚化する大規模災害時の広域状況を把握することができ、ユースケースが拡大するという。
SkydioX10×上空電波で広がるユースケース
KDDIスマートドローンでは、Skydio X10をLTEで飛行する実証実験を福島県南相馬市で実施した。
本実証では、操縦者から10km以上離れた地点にドローンを配置し、上空電波により遠隔で飛行指示を行い、10km以上の長距離飛行に成功した。また、Wi-Fi通信と上空電波による通信の切替を確認するとともに、リアルタイム映像伝送により、飛行状況を複数地点からモニタリングした。
リアルタイム映像伝送の様子
本実証により、Skydio X10と上空電波を活用することで、長距離・遠隔飛行による広域の点検や巡視、リアルタイム映像伝送による飛行状況の多地点配信、Wi-Fi通信と上空電波による通信の冗長化が可能であることを確認したという。