IDC Japanは2012年9月12日、2012年第2四半期(4~6月)の国内携帯電話市場の出荷台数を発表した。
これによると、出荷台数は前年同期比4.2%減の788万台で、4四半期ぶりのマイナス成長となった。その要因としてIDC Japanでは、半導体などの供給不足による最新スマートフォンの伸び悩み、次世代iPhoneへの期待によるユーザーの買い控えを挙げている。このため、総出荷台数に占めるスマートフォン比率も、前四半期からほぼ横ばいの65.3%となった。
ベンダー別のシェアでは、アップルが2四半期ぶりに首位を獲得した。買い控えはあるものの、安定した販売台数を維持したという。また、スマートフォンだけでなく低価格の携帯電話を継続的に出荷している京セラが、前回の5位からトップ3に入った。
2012年 第2四半期 国内携帯電話出荷台数ベンダー別シェア |
今後の見通しについて同社シニアアナリストの木村融人氏は、「スマートフォン需要は引き続き好調を維持する可能性が高い。ただし、前四半期と同様、半導体等の主要部品の供給不足からハイエンド端末の出荷が一時的に抑制される可能性がある。また、今後市場投入が予定されている次世代iPhoneに関しても、同様のことが言える」とコメントしている。
(お詫びと修正)
記事公開時、2012年第2四半期の出荷台数を「778万台」と記述していましたが、正しくは「788万台」でした。お詫びして訂正いたします(本文は修正済み)。