NTT西日本と山口県は2024年9月17日、自治体における働き方改革推進に向けて、庁内業務への生成AI適用、および機微データを扱う業務への大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」活用に関する実証実験を開始すると発表した。
実証実験では、機微なデータを扱うためオンプレミス環境において小型のGPUサーバーでtsuzumiを動作させ、庁内の実データ活用を想定した実証を行う。
実証実験のイメージ
具体的な対象業務としては、業務上の機微なデータを扱う業務の対応記録の要約・校正や、各種業務マニュアルの検索・要約等を想定している。精度向上に向けて業務に特化したチューニングを行い、業務への適用性を高め、評価を行うという。
実証実験の効果を評価し、その結果を基にtsuzumiの対象業務へ本格的な適用を進めるとともに、山口県の他の庁内業務への展開、および県内市町の業務への適用等を検討する。
また、NTT西は本実証実験を踏まえ、さらなる改善によりtsuzumiを発展させ、西日本エリアの自治体・企業における業務への活用・展開を目指すとしている。