インターネットITS協議会のブースでは、クルマの運行データのほか、車両内のさまざまな情報をスマートフォンで活用するサービスが多数展示されている。すでに商用車を中心に展開されている運行管理システムなどとともに、目を引くのが、車両そのものの情報を吸い出してモニタリングし、メンテナンスの効率化につなげようという取り組みだ。
一例が、下の写真。タイヤの空気圧を監視してスマートフォン画面に表示するものだ。4輪それぞれのにリアルタイムな情報をモニタリングできる。カーナビでもこうした車両情報を確認できるケースがあるが、それとは異なり、普段使っているスマートフォンで簡便に見られるのが利点だ。
こうした自動車向けのサービスだけでなく、自転車やヒトの情報と組み合わせたユニークサービスもある。suneruの「LiveCycling」だ。
自転車の後輪に取り付けたセンサーから回転数などを、一方、乗っている人のハートレイトセンサーからは心拍数などを読み取る。それらをANTプロトコルを使ってスマートフォンに転送し、さらにクラウド上に送信。GPS情報などとも組み合わせて、多彩な情報を画面上に表示させる仕組みだ。
リアルタイムに、スピードや現在位置、心拍数などをモニタリングできるだけでなく、ログを蓄積することで、総走行距離や消費カロリーなども確認できる。また、これらの情報を仲間と共有することも可能だ。ツーリング仲間同士で、現在位置を確認しあうほか、さまざまな楽しみ方ができる。