サイバーセキュリティ技術を提供するWithSecure(ウィズセキュア) は2024年7月4日、同社が今秋に移転予定のヘルシンキの新社屋に、ミュージアム・オブ・マルウェア・アート (MuMA) を開設することを発表した。11月にオープンする予定だ。
MuMAは、サイバー脅威からインスピレーションを得たアート作品を展示し、技術データを展示物として具象化することで、サイバーセキュリティをより身近なものと認識してもらうことが目的という。
マルウェアを視覚化したアート作品のイメージ
ウィズセキュアのChief Research Officer(主席研究員) であるミッコ・ヒッポネン氏は、MuMA開設において多くのサイバーセキュリティリサーチャー、脅威インテリジェンスのエキスパート、そしてクリエイターたちと協力し、マルウェアをアート化。本プロジェクトについて、「サイバーセキュリティは個人ではなく、社会全体が認識して責任を負うべきものです。私たちのゴールは、サイバーセキュリティの認知を向上させ、人々にとって親しみやすいものにすることです。サイバーセキュリティを可視化し、理解しやすくすることで、人々にサイバー犯罪との闘いにおける行動と協力を促すことができると信じています」とコメントしている。
MuMAでの最初の展示物となる「Threatscapeは、2024年5月にヘルシンキで開催されたウィズセキュアの年次イベント「SPHERE24」でスニークプレビューされたもので、高度なAI技術を活用。ウィズセキュアはこれを教育ツールとして位置付けており、来場者がサイバー脅威を視覚的に捉え、マルウェアをキャッチし、これらの脅威がどのように動作するかについてのインサイトを得られるようにしたという。
MuMAでの最初の展示物となる「Threatscape」
MuMAの詳細については、こちらのページで紹介されている。