ゼットスケーラーは2024年6月11日(現地時間)、米ラスベガスで開催した自社イベント「Zenith Live」において、Googleとの提携を強化したことを発表した。
組織におけるゼロトラストへの移行を簡素化および最適化することがこの提携の目的。
ゼットスケーラーとChrome Enterpriseとの統合により、ゼットスケーラーはデバイスの状態、ユーザーのアイデンティティー、デバイスの属性などのシグナルをChrome Enterpriseから取り込む。これにより、組織はレガシーVPNや専用ブラウザーを必要とすることなく、何億人もの企業ユーザーにゼロトラストによる高度な脅威対策とデータ保護を提供できるようになるという。
またGoogle Workspaceとの統合では、ゼットスケーラーの情報漏洩防止(DLP)機能により、GmailやDriveなどからの機密データの流出が防止されるとしている。テナント制限ときめ細かなインスタンス制限により、仕事用と個人用のGmailに異なるレベルのユーザーアクセスが設定されるため、仕事用と個人用のデータを分離して管理できるほか、Google Drive Labels APIとの統合により、分類、監査、データ保護の目的でファイルにラベルを適用することもできるという。
さらには、ゼットスケーラーとGoogle Security Operationsが統合することで、Google Security Operations内で実用的なデータを確認できるようになるため、調査中に製品コンソールを切り替える必要性が軽減され、脅威をより効果的に検知、調査、追跡、対応できるとしている。