ICT総研は2012年4月26日、タブレット端末市場に関する調査結果を発表した。これによると2011年度の国内出荷台数は276万台で、このうちiPadは182万台と65.9%のシェアを占めている。また、2012年度の国内出荷台数は427万台、2015年度には795万台まで拡大する見通しだ。
タブレット端末の国内出荷台数予測(年度ベース) |
スマートフォン市場ではAndroidが5割以上のシェアを有するのに対して、タブレット端末市場では31.2%にとどまっている要因の1つとして、ICT総研ではWi-Fi専用モデルの存在を指摘している。
スマートフォンの場合、ほぼ全ての端末が3G回線とセットで販売されるため、携帯電話事業者の戦略が販売シェアを左右する。しかし、タブレット端末の場合、Wi-Fi専用モデルを選択するユーザーも多く、これがAndroidが伸び悩む原因の1つになっているという。実際、ICT総研のアンケート調査では、iPadユーザーの55%がWi-Fi専用モデルを購入している一方、Androidタブレットユーザーは3G/LTEモデルを購入することが多いという傾向が見られているそうだ。
ICT総研では今後もiPadが高いシェアを維持し、2015年度までは約5割のシェアを確保すると予想している。