三井情報(MKI)はエアースパン・ジャパンとの共同で、ローカル5Gに関する展示を行っている。なかでも目を引くのが、ローカル5Gを低コストかつ短期間で導入できる「MKI ローカル5G Starter Kit」だ。
Starter Kitには、エアースパン社の“オールインワン型”基地局を採用。RU(無線部)とDU/CU(制御部)が一体化されているため、シンプルな構成で手軽に導入できる。「400~500万円程でローカル5Gに必要な機器を導入できる」(担当者)という。
屋内型オールインワン基地局「AirVelocity1901」
5Gコアネットワークについては、Druid Software社のオンプレミス型5Gコアに加え、SaaS型で利用できるシスコシステムズの「Cisco Private 5G」もあわせて提供する。また、Cisco Private 5Gであれば、端末管理やネットワーク監視などをクラウド上で行えるという。
ケーブルテレビ事業者の知多メディアスネットワークと農業系スタートアップのトクイテンは、MKIのローカル5Gを活用して農業ロボットの遠隔操作に関する実証実験を行っている。ローカル5Gにより、高齢化が進む農業従事者の負担削減が期待できる。
エンジニアリング商社の進和は、スマートファクトリー用実証施設「小牧SFiCラボ」にMKIのローカル5Gを導入。同施設にて、5G対応端末の性能・通信品質評価や顧客のユースケースに合わせた検証などを行っていくとのこと。
屋外型オールインワン基地局「AirSpeed1900」
また、ローカル5G無線局免許の運用支援サービスも提供するなど、要件定義からメンテンナンスまでワンストップでサポートを受けられるのも、MKIのソリューションを利用するメリットの1つだ。このほか、ローカル5GとWi-Fiの通信速度や遅延等の違いを体感できる「MKI 5G IDEA LAB.」も、同社の東中野オフィスに開設している。
ローカル5Gに関心がある方は、ぜひMKIブースに立ち寄ってみてほしい。