NTTドコモ・ベンチャーズは2024年4月23日、同社が運用するファンドを通じて、完全自動運転(レベル5)車両の開発に取り組むTuring(チューリング)へ出資を行ったことを発表した。
チューリングは、世界で初めて名人を倒した将棋AI「Ponanza」の開発者である山本一成氏と、米カーネギーメロン大学計算機工学科で博士号を取得し米国にて自動運転システムの開発・研究に従事していた青木俊介氏によって、2021年に共同創業された。
自動運転のイメージ
同社は、テキストや画像など複数種類のデータの入出力に対応する独自開発のマルチモーダル生成AI「Heron」を活用することで、走行データに存在しない状況でも倫理的に対応可能なシステムを構築。現在の自動運転システムの多くが採用しているルールベースでは到達困難な完全自動運転実現をめざしているという。