NECは2024年3月22日、顔認証エンジンをベースとしたPCセキュリティソフトウェア「NeoFace Monitor」パッケージ版の最新バージョン「NeoFace Monitor V7.1」を提供開始した。
V7.1では、仮想デスクトップ環境への対応において、従来のMicrosoftリモートデスクトップサービスに加え、VMware HorizonやCitrix Virtual Appsand Desktopsのサービス利用環境でも手元PCのカメラを利用してリモート接続先の仮想デスクトップOS の顔認証ログオンを実現。さらに、仮想デスクトップ上のアプリケーションに対し、アプリログイン代行認証機能によるシングルサインオンも可能にした。
また、手元PCと仮想PC間のネットワーク通信経路上の認証データを軽量化し、多数の利用者が同時接続する大規模環境や狭帯域の通信環境への対応を強化している。
各種セキュリティ機能においては運用性を向上し、利用環境に合わせてセキュリティの強度を高められるよう強化した。
アプリログイン代行認証機能では、管理者が特定のアプリケーションで顔認証適用の必須化を行えるよう登録権限の管理を強化。顔認証が使用できない場合の代替認証手段として用意しているワンタイムパスワード機能では、入力失敗許容回数やログオン可能回数を設定できるよう
になり、ネットワークが利用できない場合にあらかじめ保持した情報で認証するキャッシュ認証機能では、保持した情報の有効期限を設定できるようになった。
また、ログオンや画面ロック解除で顔認証を利用する際、自宅や職場など場所によってPC内蔵カメラや大画面の拡張ディスプレイに付随するカメラを使い分けたり、タブレットPCの前面、背面カメラを使い分けるなど、管理者権限を有していない利用者でもカメラを切り替えられる機能を新たに追加し、利便性を向上している。
初回導入時には、ソフトウェア1000円(希望小売価格、税別)が必要。このほか、ライセンスが1台あたり1万4500円~、保守パックが同2600円~。
受注および提供開始時期は4月中旬を予定している。