NTTドコモとNECは2024年2月26日、オープンRANの海外展開の本格化に向け、オープンRANに特化した合弁会社「株式会社 OREX SAI」(以下、OREX SAI)を2024年4月1日(予定)に設立すると発表した。
ドコモとNECはこれまで、OREX PARTNERSとともに、オープンRANの実現に向けて取り組んできたが、本格的な海外展開のフェーズを迎え、現地での製品やサービスの提供体制を整えることが課題だった。ドコモが培ってきたオープンRANのノウハウと、NECが保有する海外のフットプリントやグローバルにおけるSIケイパビリティを活用することで、迅速に海外の事業基盤を整備できるため、このたびオープンRAN事業に特化した合弁会社の設立に至ったという。
ドコモとNECの強みを活かす
OREX SAIは、OREX PARTNERSと連携し、オープンRANの構築に必要なあらゆるネットワーク機器やソフトウェアなどを調達、システムの動作検証をした上で、それぞれの通信事業者の要望に応じた、最適なモバイルネットワークを企画から構築、保守・運用までを含めたフルスタックでのサービスを「OREX Packages」として提供する。
事業内容
本事業を通じて高品質、低コスト、低消費電力のオープンRANの早期普及を実現するとともに、世界中のパートナーとの連携を強化し、活発でオープンなエコシステムの創出に貢献していく。加えて、NTTグループが推進するIOWN構想におけるオールフォトニクス・ネットワークの伝送区間への適用、光電融合デバイスを搭載した低消費電力サーバーのネットワーク機器への活用、およびコグニティブ・ファウンデーションとの連携などを進めていくという。