「3万4000局のSub6が威力を発揮」 KDDIが5G普及期のエリア展開計画

2024年度から5Gは普及期に入る。我々は3.7GHz帯で100MHz幅を2ブロック持っているが、これがいよいよ威力を発揮する――。KDDIが2024年2月15日に開催した「通信品質向上の取り組み」に関する記者説明会において、執行役員 技術統括本部 技術企画本部長の前田大輔氏はそう述べた。他社を大きく凌ぐ3万4000のSub6基地局の本格利用が始まる。

2023年度末に、KDDIの5Gネットワーク整備は大きな節目を迎える。2020年にサービスを開始した5Gシステムのこれまでと今後について、技術企画本部長の前田大輔氏は次のように述べた。

「5Gは10年かけてしっかりと整備していくもの。我々は2023年度末までの4年間を“5G導入期”と見ており、4Gの既存周波数の5Gへの転用を先行させてエリアを広げた。来年度(2024年度)からは“5G普及期”。新周波数であるSub6のポテンシャルを最大化していく」

KDDI 執行役員 技術統括本部 技術企画本部長の前田大輔氏

KDDI 執行役員 技術統括本部 技術企画本部長の前田大輔氏

前田氏の説明通り、KDDIはこれまでLTEで使用していた周波数帯を積極的に5Gへ転用することで、面的な5Gエリア整備を先行させてきた。電波伝播特性に難がある「高い周波数帯では、面的エリア整備や屋内浸透が難しい」からだ。

KDDIの5G展開方針

KDDIの5G展開方針。「5G導入期」のこれまでは、4G周波数の転用によるカバレッジ拡大を先行させてきた

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