日本通信が音声・SMSの相互接続でドコモと合意、海外ローミングやeSIM展開も可能に

(左から)日本通信 代表取締役会長 三田聖二氏、代表取締役社長 福田尚久氏

(左から)日本通信 代表取締役会長 三田聖二氏、代表取締役社長 福田尚久氏

日本通信は2024年2月14日、音声通信網とSMS網の相互接続に、NTTドコモと2月13日に合意したと発表した。

日本通信は2007年の総務大臣裁定により、ドコモのデータ通信網との間で、通信キャリア同士と同じ接続条件で、原価ベースでの回線調達が可能な「相互接続」を実現し、MVNOビジネスの本格展開に道を開いた。音声通信についても2020年の総務大臣裁定でドコモからの「卸し価格」を原価ベースとすることができたことで、MVNOが音声サービスで携帯電話事業者(MNO)のサブブランドと競争できる環境が整備された。

さらに今回、音声通信網・SMS網の相互接続が実現することで、日本通信は自らの「音声・SMS通信設備」を活用して、多彩なサービスを提供できるようになる。

日本通信は、ドコモの設備改修が完了する2年後の2026年5月24日から、音声通信網・SMS網の相互接続に基づく新サービスを開始する計画だ。

記者会見に臨んだ日本通信の三田聖二会長は、「会社設立から30年かかったが、ようやくMVNOが携帯電話キャリアと同じ立ち位置で競争できる環境が整った。日本で唯一、そして世界唯一の、どの通信事業者にもつなげられる環境を提供していきたい」と語った。

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