シャープは2012年11月16日、下り最大40MbpsのWiMAXに対応した「GALAPAGOS EB-A71GJ-B」の発表会を開催した。同日から予約を受け付け、12月9日より発売開始する。
「GALAPAGOS EB-A71GJ-B」はAQUOS連携等の機能も備える |
同製品は7インチの液晶を搭載し、Android 3.2とNVIDIAのデュアルコアCPU「Tegra 2」を採用。Wi-Fi対応機器を最大7台まで同時に接続できるテザリング機能にも対応する。
シャープは昨年12月、「GALAPAGOS」ブランドで電子書籍配信サービスと対応端末2機種の提供を開始した。5.5インチと10.8インチのタブレットは「2011年のできるだけ早い段階に100万台」を目標に掲げていたが、直販形式ということもあり販売台数は低迷した。その後、今年8月にイー・アクセスから7インチの「GALAPAGOS A01SH」を発売。時を同じくして直販モデルの販売を終了したため、一部で「GALAPAGOS撤退」と報じられた。
しかし、シャープ執行役員・通信システム事業本部長の大畠昌巳氏は「決して撤退はしない。GALAPAGOSは進化し続ける」と強調した。2012年も、次世代液晶「IGZO」搭載モデルなど複数機種の製品化を検討しているという。
シャープ執行役員の大畠昌巳氏は「GALAPAGOSからは撤退しない」と強調した |
ネットワークサービスも強化し、電子書籍ストアサービスについては、当初カルチュア・コンビニエンス・ストアとの共同運営という形で「TSUTAYA GALAPAGOS」を展開していたが、シャープの子会社化により名称を「GALAPAGOS STORE」に変更、コンテンツも約2万冊から2倍の約4万冊に増えたほか、対応フォーマットもXMDF、TXT、PDFに.bookも加わった。
今回のモデルは、UQコミュニケーションズのWiMAX回線を利用することから、同社の通販サイトのほか、家電量販店やISPのMVNO事業者の販売チャネルを使って販売する。料金プランは一括購入の場合5万9800円、「まとめてプラン」利用時には本体価格が4800円、登録月から2年間は月額5550円、3年目以降は同3880円となる。
「WiMAXのよさはスピード、エリア、バリュー、低コスト」と語ったUQコミュニケーションズ代表取締役社長の野坂章雄氏 |