NECカシオモバイルコミュニケーションズは2011年10月31日、冬モデル新商品発表会を開催した。
代表取締役執行役員社長の田村義晴氏 |
同社は、LTE対応の「MEDIAS LTE」バッテリーが従来より長持ちする「MEDIAS PP」(NTTドコモ向け)、イルミネーションが特徴の「MEDIAS BR」、女性をターゲットにした色やコンテンツを揃えた「MEDIAS CH」(ソフトバンクモバイル向け)と3キャリアに計4機種のスマートフォンを投入する。
MEDIASは冬モデルから薄型を核により幅広いユーザー向けにバリエーションを広げており、社内ではZ、X、Uの3つに分類して各セグメントに合った製品を出していく。具体的には、Zは最新機能を搭載したハイスペックモデル、Xは機能とデザインの両立を図ったモデル、Uは手軽さと使いやすさが特徴のモデルとなっており、Zは「MEDIAS LTE」、Xは「MEDIAS PP」「MEDIAS CH」、Uは「MEDIAS BR」がそれぞれ該当する。
「MEDIAS LTE」はNTTドコモの新製品発表会ではモックアップのみだったが、今回は実機も展示されていた |
NECカシオでは今年3月に発売した世界最薄の初代MEDIASから冬モデルまでを第1世代と位置づけており、2012年以降は第2世代に入る。第2世代では、MEDIASブランドのタブレット端末も投入するという。
同社はまた、グローバルモデルの展開も計画している。現在は米ベライゾンワイヤレス向けにG’zOneシリーズを供給しているが、これを事業拡大の基盤として、北米や欧州、中南米に展開する。防水性能に対応した「MEDIAS WP」からワンセグやおサイフケータイなど国内仕様を取り除く一方、防じん性能を加えた機種がグローバルモデルの第1弾となる。
「MEDIAS WP」をベースにしたグローバルモデルは、豊富なカラーバリエーションも特徴 |
代表取締役執行役員社長の田村義晴氏は「海外メーカーと比べてプラットを含めて大きく負けているとは思わない。ただ、参入が遅れたために認知度では負けているので、MEDIASシリーズでブランドを訴求したい」としている。