価格性能比が約3倍の新セキュリティアプライアンス
「ボットとの戦いに革命をもたらす」というのがAnti-Bot Software Bladeの売り文句だが、とはいえ、もちろんこれ1つで「ボット対策は十分」というわけではない。同社システム・エンジニアリング本部本部長の安藤正之氏は「マルウェア対策など、複数のソフトウェアブレードと組み合わせることで、包括的にボットの脅威に対抗するのが望ましい」と話した。
このように1つのアプライアンス上で様々なセキュリティ機能を実現できるのがチェック・ポイント製品の特徴であるが、この日発表されたもう1つが新しいアプライアンスファミリーだ。データセンター向けの「Check Point 12200/12400/12600」、大企業向けの「Check Point 4200/4600/4800」、小規模事業所向けの「Check Point 2200」の3シリーズ・7モデルを投入する。
新セキュリティアプライアンスのラインナップ |
現行モデルと比べた最大の特徴はパフォーマンスである。冒頭で紹介した通り、現行モデルよりも価格性能比が約3倍に向上しているという。
チェック・ポイントはセキュリティアプライアンスの性能を測定する指標として「SPU(SecurityPower Units)」を提唱している。このSPUを使って比較すると、例えば参考価格56万円の現行モデル「UTM-1 130」のSPU値が50なのに対し、58万円の新モデル「Check Point 2200」は114と2.28倍。また、144万円の「UTM-1 570」のSPU値101に対して、176万円の「Check Point 4600」は374と3.70倍になっている。
現行モデルのパフォーマンスと比較したグラフ |
なお、現行のUTM-1シリーズおよびIPシリーズの販売は今後も当面続けられるという。