サイバーエージェントは通話料50%削減
モバイルチョイス“050”のプランには、「ベーシックプラン」と「アドバンスプラン」の2種類がある。
2つのプランから選択できる
ベーシックプランは、初期費用および月額利用料が無料。国内の携帯電話・固定電話への通話は全国一律1分あたり19.8円、電話を受ける際の通話料は同5円で利用することができる。
利用料金の概要
「使った分しか請求されないので、会社支給端末と比べて、業務用番号を非常に安価に維持することができます」と楽天コミュニケーションズ ネットワークサービス本部 ネットワークソリューションビジネス部 第二グループの皆藤慶氏は胸を張る。
楽天コミュニケーションズ ネットワークサービス本部 ネットワークソリューションビジネス部 第二グループ
皆藤慶氏
インターネット事業を展開するサイバーエージェントは、モバイルチョイス“050”の採用により、携帯電話運用コストの大幅な削減に成功している。
もともと同社は、営業・技術・スタッフ部門を含む約2000名の従業員に携帯電話を貸与していたが、開発に携わっている技術者はあまり通話しないことから、不要なコストが発生していた。また、個人端末と会社端末の2台持ちの不便さを解消する目的もあり、BYODに転換。併せてモバイルチョイス“050”を導入した。
携帯電話を貸与していたときは、1台あたり月額約5000円の基本料金がかかっていたが、BYODに移行後はそれが不要になった。さらに通話料もモバイルチョイス“050”により、従来と比べて約50%削減されたという(2015年当時)。
ベーシックプランは着信先が固定されているが、もう1つのアドバンスプランは着信先の変更が可能だ。業務時間内は自分のスマホに着信し、それ以外の時間帯はチームの代表番号に転送するといった設定を行える。転送の設定変更は管理画面からいつでも行え、食事のときだけ、あるいは移動中だけなど、スポット的に対応することもできる。
あらかじめ指定した時間外に着信があった場合、応答できない旨をアナウンスするガイダンス音声へと自動転送する機能も提供しているので、「業務時間外にかかってきた電話に出るのが煩わしい」「休日に個人携帯で業務の電話を受けたくない」といったBYODにつきものの悩みを解決することができる。
時間外に着信があった場合、ガイダンス音声へと自動転送する機能も提供する
通話料はベーシックプランと同じだが、アドバンスプランの初期費用は1番号あたり500円、月額基本料は1番号目が380円、2番号目以降は100円。携帯電話から電話を受ける際の料金は1分15.9円、固定電話からは全国一律3分8円となっている。
いずれのプランも公私分計により、業務で使用した通話料金は会社に自動請求されるため、担当者の手を煩わすこともない。
楽天コミュニケーションズでは、これら2つのプランに加えて、定額プランも用意する。
定額プランは3種類を用意する
1番号あたり月額600円の「プラン600」は、約60分の無料通話(通常料金の場合1200円)が行える。利用者間で無料通話をシェアするといった使い方も可能だ。
無料通話分をシェアすることも可能
「通話する機会の多いお客様がよりお得に利用できるようにするため、追加で定額プランを提供することにしました」と皆藤氏は説明する。