NECは2023年8月9日、同社の5G基地局装置の無線機(Radio Unit:RU)がO-RANアライアンス(Open Radio Access Network Alliance)が定めるO-RANフロントホールインタフェース仕様に準拠していることを認定する「O-RAN Certification認証」を取得したと発表した。
この認証は、2022年12月にO-RANアライアンスが定める標準仕様に基づいて5G基地局装置などの試験・認証を行う「Japan OTIC(ジャパンオーティック)」の設立後第1号となる(参考記事:O-RAN規格の基地局装置の試験・認証施設「Japan OTIC」が開設|BUSINESS NETWORK)。NECによると、グローバル大手ベンダーではNECが初めて認証を取得したという。
今回の認証はJapan OTICと楽天モバイルが構築した試験環境を使用。O-RAN仕様への適合性、O-RANインターフェースに接続された機器間同士での相互接続性、システム機能、パフォーマンス等の試験項目をクリアした。
O-RAN仕様への適合性の認証を受けたことで、同製品をマルチベンダー環境のシステムに導入する際の基地局装置間の相互接続性検証の効率化と装置導入までのリードタイム短縮を図ることが可能になったという。これにより、通信事業者のオープンRANエコシステムの構築が容易になるとしている。
なお、このRUはすでに楽天シンフォニー株式会社に納入し、グローバルに展開されているという。