「法人向け」バッファローの戦略は? “ほぼ文庫本”の無線LAN AP投入

バッファローが法人戦略説明会を開催した。法人事業の現状を現状を紹介するとともに、法人向け無線LANアクセスポイントの新製品などを発表した。

(左から)バッファロー 常務取締役 石丸正弥氏、常務取締役 横井一紀氏、事業本部 法人マーケティング部長 富山強氏

(左から)バッファロー 常務取締役 石丸正弥氏、
常務取締役 横井一紀氏、事業本部 法人マーケティング部長 富山強氏

「『バッファローって、法人もやっているんだね』という言葉は、だんだん聞かなくなってきたが、やはり今でもそうした言葉を頂戴する。まだまだ取り組みが足りない」

バッファローは2023年7月26日、法人事業に関する説明会を開催。同社 常務取締役の石丸正弥氏はこう話した。

家庭向けのネットワーク製品やストレージ製品では非常に高い知名度を誇る一方、「法人向け」としてのイメージはまだまだ薄いバッファロー。そうした印象を払拭し、法人市場にも本格的に取り組んでいることを改めてアピールすることが、今回の説明会の大きな狙いの1つだ。

常務取締役の横井一紀氏によれば、バッファローの法人事業は「年々、右肩上がりで成長している」。2023年3月期の法人向け商品カテゴリの売上高は、5年前と比べて25%伸長した。

バッファローの法人事業のこの5年間の成長

バッファローの法人事業のこの5年間の成長

法人事業の成長のため、パートナー強化に力を注いでいるバッファローだが、2012年9月から開始した販売パートナー向けプログラムに登録するパートナーの事業所数は約4200社に到達。そこで、「一昨年までは、どちらかというとパートナーの数を拡大させていく活動を行ってきたが、直近1年については深掘りを心がけて活動してきた」(横井氏)。

具体的には、全国の営業拠点の増設、技術的支援を行うフィールドエンジニアを配置する拠点と人員の拡大、パートナーオフィスでの内覧会の実施などに力を入れてきたという。

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